解体工事の流れについて

解体工事は初めて体験する場合、なにに注意して、どう進めればよいのかなかなかわからないこともあるはずです。買いたい業者に申請手続きなどはお願いできるものの、申請手続きに不備があった場合には依頼側が罰せられることになりますので、大まかな流れは知っておく必要があります。

●解体業者の決定方法
解体業者を選ぶ際には必ず複数の解体業者を比べた上で選ぶことがポイントです。特に、電話での見積もり金額だけで判断するのではなく、現地調査後に見積もりをもらって対応を含めて判断することが重要です。
具体的には現地調査をしてもらうことからスタートです。1ないように配慮する業者であれば現地調査の際に必要なチェックを行うはずです。また経験豊富な事業者であれば現場を見ただけで大まかな流れまで説明してくれるはず。
現地調査の後の見積書ですが、どのような内容に着目すれば良いか上げていきたいと思います。もちろん、詳細の内容はわからないにしても、項目が細目に渡っており、わかりやすい方が安心できる事は言うまでもありません。ですから安いだけで判断するのではなく、見積もり内容をきちんとチェックすることが重要です。
複数の事業者の見積もりをチェックした後は、担当者を交えたヒアリング、契約書の確認を行った上で契約を交わす必要があります。もちろん、依頼する側としての免責事項などもきちんと確認しておく必要があります。

●解体工事前の準備
解体工事を行うにあたってはいきなり作業をスタートするのではなく事前準備が必要です。ここを怠ると後々のトラブルの元になってしまいます。
当たり前の事ですが解体工事では騒音や振動起こりなどで工事中に近隣に迷惑をかけることがあります。そのために解体工事の前には近所への挨拶まわりは必要です。実際に挨拶まわりは工事を依頼する施工日と解体事業者でおこないます。双方が挨拶に行かなければ後々のトラブルにつながるので注意が必要です。
そして解体工事の準備として電気やガス、水道、インターネットや有線の撤去や停止の手続きも必要になってきます。解体工事を行う前にこれらの手続き、申請が必要になります。ライフラインの申請手続きはまとめて行うことが重要だと思います。ちなみに、一般的なスケジュールとしては3ヶ月前には解体事業者を決定しますのでその後すぐに近隣への対応などを行うことが重要でしょう。並行してライフラインの停止や取り消しも行うことが重要です。

●建物の解体工事
挨拶まわりやライフラインの手続きが終われば解体工事に取り掛かることになります。何よりも安全が第一ですから足場を組み、周辺物の撤去を行った後に作業開始となります。
解体工事は高所作業を伴うため足場が必ず一緒になります。正しい足場養生の設置は事故を防ぎ安全な工事を行うための重要な準備です。質が高い解体事業者であれば古くても手入れがされた養生を行ってくれるといった特徴があります。
次に解体工事は建物だけではなく隣の敷地との境界線であるブロック塀や庭の木などの周辺物を撤去する必要もあります。権利上共有物である場合もありますのできちんと確認した上で取り壊す必要があります。トラブルを防ぐためには必ず必要なことでしょう。また、解体工事は重機を活用して一気に潰すイメージが強いと思いますが、法律で分別して解体することが義務付けられています。そのため、解体する前に瓦の撤去や石膏ボード、土壁等の解体と室内の不用品の撤去も必要になってきます。
また、重機を使用して建物を解体すると埃が舞いやすいので水を使用して作業することも重要です。
さらに解体工事で廃棄物が出た場合にもマニフェスト制度と言って産業廃棄物がきちんと処理されているかどうかの書類を確認する必要があります。

●解体工事後の作業
解体工事は建物を取り壊して終わりではなく、法律に沿って廃材を処理し、更地にしてから1連の作業が終了と言うことになります。
まず廃材の分別です。工事で排出された木材やコンクリート等を分別し、マニフェスト制度に従って廃棄することが重要になります。
次に地中物の確認と整地です。
解体工事が終了後、血中に廃材が残っていないか、コンクリートが埋まっていないかなどを確認する必要があります。その後地面を平らにして解体工事は終了です。解体工事後の土地の用途が決まっている場合も多いのですが、新地の状態によって土地の価値はすぐに建物を建てられるかどうかが変わってきます。それだけに解体業者を選ぶ際にはきちんと工事後の用途をヒアリングの上、それに合わせて作業してくれるような丁寧な事業者を選ぶことが重要だと思います。もちろん、見積もりを取った段階でここまでチェックすることが難しいかもしれませんが、あらかじめこのような流れをしておけば、少しでも確認がスムーズになると言えるのではないかと思います。

このように解体工事の流れを、事業者の選定方法、解体工事前の準備、手続き、工事中の注意事項、工事後の注意事項に分けてご説明してきました。
はじめての場合は知見のある方にアドバイスをもらいながら進める方が無難ではないかと思います。 はじめての場合は知見のある方にアドバイスをもらいながら進める方が無難ではないかと思います。