RC造(鉄筋コンクリート造)の解体費用と注意点

RC造とは?

RC造(Reinforced Concrete造)は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた頑丈な建物構造です。住宅、マンション、ビル、商業施設など幅広く使われています。耐震性や耐火性に優れている一方で、解体には高い技術と重機が必要となり、費用も高めになる傾向があります。

解体費用の相場

RC造の解体費用は、建物の規模や立地条件、構造の複雑さによって大きく異なります。以下は一般的な費用の目安です。

  • 延床30坪(約100㎡):180万~300万円

  • 延床50坪(約165㎡):300万~500万円

  • 延床100坪以上:500万円~1000万円以上

【費用に含まれる主な内容】

  • 建物解体工事

  • 重機搬入・回送費

  • 廃材(コンクリートがら等)の処分費

  • 足場・養生・防音対策

  • 作業員の人件費、現場管理費

費用が高くなる要因

  • 重機が入りづらい狭小地

  • 高層階の建物(足場・重機費が上がる)

  • 地下室や杭がある構造

  • アスベストを含む建材が使用されている

  • 周囲に建物が密集していて手壊し作業が多くなる

解体工事の流れ

  1. 現地調査・見積もり作成

  2. 建設リサイクル法に基づく事前届出(延床80㎡以上)

  3. ライフライン停止・事前準備

  4. 足場・養生設置

  5. 上部構造の解体(重機+手作業)

  6. 基礎や地下構造の解体

  7. 廃材分別と処分

  8. 整地・引き渡し

解体時の注意点

● アスベストの事前調査
RC造には、アスベスト含有の可能性がある建材が多く使用されています。解体前に専門業者による調査が必要です。該当すれば、特別管理産業廃棄物として法令に沿った処理が求められます。

● 近隣トラブルの防止
RC造の解体は音・振動・粉じんが大きくなるため、近隣住民への事前挨拶や配慮が不可欠です。養生シートや防音対策も重要になります。

● 適正な廃棄物処理
解体で出る廃材は「産業廃棄物」として適切に分別・処理する必要があります。マニフェストの発行や管理、許可を持つ処分業者との契約が必要です。

● 相見積もりを取る
RC造の解体は業者ごとの見積もり金額に差が出やすいため、複数の業者から相見積もりを取り、内訳や対応内容を比較することが大切です。

まとめ

RC造の建物解体は、専門性が高く、費用や手続きも複雑になりがちです。経験豊富な業者に依頼し、工事内容・産廃処理・アスベスト対応・見積もり内訳などをしっかり確認することが、費用を抑えながら安全・確実に解体を進めるポイントです。

まずは現地調査を依頼し、条件に合った計画を立てていきましょう。