解体費用が高くなるケースとは?追加費用の原因と対策

「見積もりより高くなった…」「追加費用がかかった…」
解体工事では、当初の想定より費用が膨らんでしまうことがあります。

事前に「何が追加費用になるのか」「どうすれば避けられるのか」を知っておくことで、予算オーバーやトラブルを防ぐことができます。

この記事では、解体費用が高くなる主な原因と、その対策をわかりやすく解説します。

解体費用が高くなる主なケース

1. 建物にアスベストが含まれている

築30年以上の建物では、アスベスト(石綿)を含む建材が使われていることがあります。
発見された場合は、調査・除去・処分にかかる費用が追加されるため、10〜100万円以上の追加になることも。

2. 建物以外の「残置物」が多い

家具・家電・生活ゴミ・倉庫など、建物内外に残されたモノの撤去費が追加されます。
特に「家一軒分の荷物がそのまま」の場合、数十万円の費用がかかることもあります。

3. 地中に埋設物がある

地中にコンクリート・浄化槽・井戸・配管などの埋設物があると、掘削・撤去に追加作業が必要となります。

4. 隣接建物や道路が狭く、重機が使えない

都市部や密集地では、重機が入らず、手壊し作業や小型重機の搬入が必要になるため、人件費や日数が増加します。

5. 樹木やブロック塀などの付帯物が多い

建物以外の解体対象(庭石・門柱・カーポート・物置・植木など)が多い場合、それぞれに処分費・作業費が発生します。

追加費用を防ぐための対策

1. 現地調査を必ず依頼する

電話やメールだけの概算見積もりでは、追加費用が発生しやすくなります。
プロによる現地調査で、建物の状況・地形・残置物などを正確に見てもらいましょう。

2. 見積書の内訳を細かく確認する

「一式」表記の多い見積もりは注意。
何が含まれていて、何が別料金なのかを明確にしてもらいましょう。

3. アスベスト調査の有無をチェック

築年数が古い場合は、アスベスト調査を事前に依頼し、含有の有無・除去費用を確認しましょう。

4. 家財整理・不要物は可能な範囲で自分で片付ける

残置物の撤去費用を抑えるには、使わない家具やゴミを事前に処分するのが効果的です。
行政の粗大ごみ回収やリサイクル業者を活用しましょう。

5. 必ず相見積もりをとる

複数の業者に見積もりを依頼することで、料金や見積もりの内容の妥当性を比較できます。
安すぎる業者には注意し、対応の丁寧さも重視しましょう。

まとめ:解体費用は「事前確認」で大きく変わる

解体費用が高くなるのは、想定外の作業や見落としがあるケースがほとんどです。
見積もりの前に現地をよく確認してもらい、曖昧な点をすべて解消しておくことが大切です。

「とにかく安く」ではなく、「追加費用が出ない」「説明が丁寧」な業者を選ぶことが、結果的に満足のいく解体工事につながります。